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一眼レフの焦点距離と35mm判換算の関係を知る。画角の違いも

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一眼レフの焦点距離と35mm判換算の関係を知る。画角の違いも

一眼レフやミラーレスカメラでは、ボケを出したい・遠くのものを大きく撮るなど、自分の希望と被写体に合わせて、レンズ交換をします。

そのときに必要になる情報が、レンズ本体やカタログにある「25mm」や「40-150mm」など、「焦点距離」と呼ばれる数値ですね。

この焦点距離、同じ数値でも、撮像素子のサイズによって、写る範囲が変わってしまうのを知っていますか。

撮像素子のサイズが増えたことで、焦点距離の情報だけでは、実際に写る範囲が分かりにくくなってしまいました。

そこで登場したのが、「35mm判換算」という基準です。

APS-Cやマイクロフォーサーズ用のレンズカタログに、「35mm判換算で○○mm」と表示されている理由を分かりやすく説明します。

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焦点距離とは?

レンズ情報の中で、一番大事な数値が「焦点距離」です。

レンズの主点(焦点)から、焦点を結ぶ撮像素子までの距離を「mm」で表します。

この数値が大きいほど、遠くのものを写せて、圧縮効果が強くなります(望遠レンズ)

逆にこの数値が小さいほど、広い範囲を写せて、遠近感が強くなります(広角レンズ)

焦点距離について説明

望遠レンズが物理的に大きくて長くなる理由が、図を見ると分かりますね。

 

ただし、レンズの焦点距離が同じ数値でも、撮像素子の大きさによって、写真の写り方は大きく変わります。

 

撮像素子はカメラにより違い、フルサイズ(大)・APS-C(中)・マイクロフォーサーズ(小)の3種類があります。

撮像素子については、以下の関連記事で詳しく説明しているので、参考にしてください。

関連記事:一眼レフの撮像素子とは。種類はいくつ?焦点距離との関係も

 

焦点距離と画角の関係

焦点距離と撮像素子の大きさは、「画角(がかく)」に影響してきます。

画角とは……写真に写る範囲(角度)

同じ焦点距離のレンズを使っても、撮像素子の大きさが違うと、画角が変わってきます。

焦点距離と画角との関係

撮像素子を小型化する=画角が小さくなる=フルサイズより寄った(被写体が大きく写った)映りになる

 

フルサイズとマイクロフォーサーズで同じ焦点距離のレンズを使うと、図のように、画角が変わることが分かります。

 

「35mm判換算」はなんのためにあるのか

同じ焦点距離のレンズを使っても、撮像素子サイズによって、画角(写真に写る範囲)が変わることを、前章で説明しました。

これでは、フルサイズの人とマイクロフォーサーズの人が、同じ焦点距離のレンズの話をしても、かみ合いませんね。

こうした不便を解消するため、撮像素子サイズが異なるカメラ間で、画角を比較するために使用されるのが「35mm判換算」です。

35mm判カメラ(=現在のフルサイズ)は、フィルム時代から長く標準規格とされています。

 

たとえば、自分が持っているレンズの焦点距離50mmは、どのくらいの範囲が写るのでしょうか。

35mm判カメラしかなかったころは、「50mm」と聞くだけで、写る範囲が簡単に予測できました。

しかし現在は、APS-Cやマイクロフォーサーズのカメラが増えていますね。

そこで、APS-Cやマイクロフォーサーズレンズの焦点距離を、35mm判カメラに置き換えることで、画角を予測しやすくしました。

その基準を「35mm判換算」と呼んでいます。

 

APS-Cでは焦点距離に1.5~1.7倍の係数、マイクロフォーサーズでは2倍の係数をかけた値が、35mm判換算の焦点距離になります。

35mm判換算(フルサイズ)50mmの画角になる焦点距離は、APS-C:約31mm、マイクロフォーサーズ:25mm、どちらも指定された係数をかけると50mmですね。

フルサイズ50mm=APS-C31mm=マイクロフォーサーズ25mm

 

35mm判換算表(単位:mm)

レンズフルサイズ
(=35mm判換算)
  APS-C  マイクロ
フォーサーズ
広角281814
広角352217
標準503125
中望遠704435
望遠1056653
望遠1358468
超望遠200125100
超望遠300188150

 

雑誌や写真集に掲載される撮影データは、特にことわりがない場合、35mm判換算のデータが多いです。

同じ構図で撮ってみたいと思ったら、自分のカメラに対応する焦点距離に置き換えて考えましょう。

 

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「最短撮影距離」と「ワーキングディスタンス」の違い

最短撮影距離とワーキングディスタンスの説明

最短撮影距離について

被写体に近づいて撮影しようとしたとき、シャッターを半押ししてもピントが合わなかった経験はありませんか。

レンズごとに、被写体にどこまで(何センチまで)近づけるかは、あらかじめ決まっています。

これを「最短撮影距離」といい、最短撮影距離より近づくと、ピントが合わなくなります。

「最短撮影距離」は、カメラ内にある撮像素子の位置から、被写体までの距離を表します。

レンズの先端からと間違いやすいのですが、カメラ本体にある距離基準マークの位置(=撮像素子の位置)から被写体までが、最短撮影距離です。

距離基準マーク(撮像素子の位置)の説明

 

ワーキングディスタンスについて

レンズ先端から被写体までの距離を、「ワーキングディスタンス」といいます。

最短撮影距離と違い、カタログなどにはあまり記載のない数値です。

ズームレンズの場合、レンズが伸縮するため、最短撮影距離は変わらないまま、ワーキングディスタンスが変わるので注意しましょう。

 

焦点距離と35mm判換算のまとめ

フルサイズ(35mm判カメラ)の画角は、現在もカメラ全般における分かりやすい基準となっています。

APS-Cやマイクロフォーサーズ用のレンズカタログで、「35mm判換算○○mm」と表示されている理由が分かりましたね。

一度に全部覚える必要はありませんが、自分が使っているカメラについて、35mm判換算にするための係数を覚えておくと便利ですよ。

※35mm判換算にするための係数:APS-Cは焦点距離に1.5~1.7倍、マイクロフォーサーズは2倍をかける

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一眼レフ撮影の基本
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