一眼レフのレンズまとめ。種類や目的に合った選び方を知る

一眼レフやミラーレスカメラの一番大きな特徴といえば、撮りたい写真に合わせて、レンズ交換ができることですね。

最初は、カメラを買った時についていたキットレンズ1本で、満足していたはず。

でも、自分でたくさん写真を撮ったり、誰かのステキな写真を見ているうちに、

「こういう写真が撮りたい!」

と、欲が出てくるようになります。

そんなとき、手持ちのレンズでは、どうしても表現できない構図があることに気づきます。

 

・遠くのものを大きく写したい → 望遠レンズ・望遠ズームレンズ

・花やスイーツに思い切り近寄って写したい → マクロレンズ

・写真の端がゆがんだ、面白い写真が撮りたい → 魚眼レンズ

 

こんな風に「自分で絶対に撮ってみたい写真」が出てきたら、新しいレンズを手にするチャンス。

さまざまなレンズの選び方や使い方を、このカテゴリーの記事で説明しています。

 

 

 

●一眼レフのレンズの種類

一眼レフやミラーレスカメラのレンズを、まず大きく2種類に分けてみます。

 

 

【単焦点レンズ】

・定められたひとつの焦点距離でのみ撮影できる

・小さくて軽い

・開放絞り値(F値)が小さい=ボケがキレイに出せる

 

「単焦点」という名の通り、焦点距離が1つだけのレンズです。

比較的、レンズのサイズは小さくコンパクトなので、持ち歩きに便利。

絞り値は「F1.8」など、かなり小さな数値に設定できるので、ボケが手軽にキレイに表現できます。

「マクロレンズ」や「魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)」も、単焦点レンズの仲間です。

 

 

【ズームレンズ】

・定められた範囲内で、焦点距離が自由に変更できる

・単焦点レンズよりは大きくなり、レンズによっては伸縮する

・開放絞り値(F値)は大きめになる

・遠くのものが大きく写せる=圧縮効果で写真表現が広がる

 

レンズに定められた範囲内で、焦点距離を自分で調整できます。

「24mm-300mm」と表示されていれば、焦点距離は24mm~300mmの間で、自由に変えて撮影できることを表します。

ズームレンズを望遠側で使うと、圧縮効果(※)やボケなど、表現の幅が広がるのが魅力的です。

とても便利なレンズですが、単焦点レンズより大きくなり、望遠側(焦点距離の遠い側)の撮影では、レンズが前に伸びます。

また、絞り値が F4.0 以上と暗くなる場合が多いので、室内撮影は少し苦手です。

高価格帯になると、見た目上は伸縮しない(インナーズーム)レンズや、F2.8の明るいレンズもあります。

 

 

※圧縮効果とは

被写体は、たくさんの花が咲いている花畑とします。

同じ場所から、24mm-300mmズームレンズの広角側(24mm)と望遠側(300mm)で撮影した写真を比べてみましょう。

広角側で撮った写真より、望遠側で撮った写真の方が、花どうしが密集したように写ります。

このように、本当は距離が離れている被写体が、実際よりも接近して写ることを「圧縮効果」といいます。

さらに詳しい内容は、別の記事で説明します。

 

 

 

一眼レフやミラーレスカメラのレンズを、まずは大きく「単焦点レンズ」と「ズームレンズ」の2種類に分けてみました。

さらに、焦点距離によって3種類に分けていきます。

 

 

【標準レンズ】

フルサイズ50mm(APS-C:35mm/マイクロフォーサーズ:25mm)前後のレンズを、標準レンズと呼びます。

「人の目」で見たときと同じような感覚で、景色やモノを撮れます。

 

 

【広角レンズ】

フルサイズ28mm~(APS-C:18mm~/マイクロフォーサーズ:14mm~)のレンズを、広角レンズと呼びます。

より広い範囲を写せます。

 

 

【望遠レンズ】

フルサイズ100mm~(APS-C:70mm~/マイクロフォーサーズ:50mm~)のレンズを、望遠レンズと呼びます。

遠くにある人やモノを、大きく写せます。

 

 

 

●一眼レフのレンズの使い方

カメラ本体と同様、レンズも精密機器です。

レンズ交換するときに、注意すべきポイントは、かならず守りましょう。

 

・かならずカメラの電源を切ってから交換する

・レンズ交換の際は、カメラ本体にホコリが入らないよう、なるべく下に向けておく

・レンズ交換後、電源を入れると、自動クリーニング機能が働く

 

カメラの電源をあらかじめ切ることで、レンズの絞りが自動的に最小になるように設計されています。

レンズを外すと、カメラ本体の中にほこりが入りやすくなるので、なるべく下に向けるのが望ましいです。

特に、カメラ本体の撮像素子にホコリがついてしまうと、撮影した画像に悪影響がでるので気をつけましょう。

自動クリーニング機能は、撮像素子についたホコリなどを、カメラが自動的に振り落としてくれる機能です。

 

一眼レフのレンズを交換して使ううえで、他にも注意すべき点があります。

 

・レンズごとに設定されている、最短撮影距離を把握する

・カメラ本体が防塵防滴の場合、レンズも防塵防滴か確認する

・レンズに使用するフィルターのため、レンズの口径を確認する

 

レンズによって、最短撮影距離は大きく変わってきます。

いつも使う標準レンズは40センチまで被写体に寄れても、望遠レンズは70センチまでしか寄れない場合があります。

望遠レンズを持って、標準レンズと同じように被写体に近づくと、ピントが合わずシャッターが押せません。

シャッターが押せなくて戸惑わないよう、レンズごとの最短撮影距離は、かならず把握しておきましょう。

 

防塵防滴のカメラ本体に、防塵防滴ではないレンズはつけられるし、写真も問題なく撮れます。

ただし、この場合はあくまでも「カメラ本体だけ」が防塵防滴なので、レンズの取り扱いには要注意。

ちょっとした雨や運動会の砂ぼこりが気になるなら、レンズも防塵防滴をおすすめします。

 

レンズ保護フィルターをはじめ、NDフィルターやPLフィルターは、レンズの口径(直径)に合わせて揃えなければいけません。

レンズによって口径が違うので、フィルターを用意するのを忘れないようにしてくださいね。

 

 

 

●初心者がキットレンズの次に買うレンズのおすすめ

写真を撮るのに慣れてくると、次にどんな写真が撮りたいのかが、自分の中で明確になってきます。

「今持っているレンズでは、表現できない写真を撮ってみたい!」

そう思ったら、撮りたい写真に合わせて、新しいレンズの購入を検討しましょう。

レンズの値段は、高いものからお手頃価格のものまで、さまざまです。

レンズを探していると、カメラ本体よりも高いレンズ価格に、驚くことも。

レンズはメーカー純正が基本ですが、他メーカーからも、評判のいいレンズがたくさん出ています。

好みのレンズを買い足すときに、たくさんのレンズの中から、どういった視点で選べばいいのかをまとめました。

 

 

【標準ズームレンズ】

一眼レフやミラーレスを購入したときに、キットレンズとして、最初から持っていることが多いレンズ。

フルサイズ50mm(APS-C:35mm/マイクロフォーサーズ:25mm)の焦点距離を含め、前後に調整できます。

スナップ写真から風景写真まで、オールマイティに使えるので、持っていない場合は、購入を検討してもいいレンズです。

手軽なので、旅行などでカメラ以外の荷物が多いときは、標準ズームレンズ一本あれば、幅広く撮影ができて便利。

安価で使い勝手はいいものの、最小絞り値(F値)F4.0 くらいが多く、暗い場所の撮影が苦手な場合も。

 

 

【単焦点レンズ(明るいレンズ)】

最小絞り値(F値)が F1.8 前後と小さいものが多いので、室内でも明るく撮影できます。

部屋の中で撮影しても、背景を簡単にキレイにボカせるので、生活感を出さずに被写体を狙えます。

動き回る子供やペット、明るく写したい料理や小物を撮るのにもピッタリ。

屋外キャンプなど、夕方の少し薄暗い状況や、旅先で照明が暗めの喫茶店スイーツなども写せます。

人の目で見た印象に近い焦点距離である、フルサイズ50mm(APS-C:35mm/マイクロフォーサーズ:25mm)は、スナップ写真に特におすすめ。

 

 

【マクロレンズ】

花・雑貨・アクセサリー類といった小さな被写体を、大きく明るくキレイに、ボケを美しく撮りたいなら、おすすめです。

マクロレンズを選ぶにあたり、気にして欲しいのは「最大撮影倍率」

これは、被写体をどれだけ大きく写せるかを表す数値で、1:1(等倍)で撮れるものを選びましょう。

被写体までの最短撮影距離は、マクロレンズの場合 20センチ以下です。

おすすめの焦点距離は、フルサイズ100mm(APS-C:60~80mm/マイクロフォーサーズ:60mm)あたり。

フルサイズ100mmのマクロレンズなら、小物だけでなく、花畑や野鳥など、近づいて取れないものも大きく撮影できます。

また、マクロレンズは、接写にしか使えないと思われがちですが、単焦点レンズとして使えます。

焦点距離100mmのマクロレンズは、100mmの単焦点レンズ(望遠)として使用できますよ。

 

 

【望遠ズームレンズ】

使い勝手がいいのは、広角から望遠の焦点距離を範囲としたズームレンズです。

フルサイズ28~300mm(APS-C:18~180mm/マイクロフォーサーズ:14~150mm)あたりをカバーしているのが、特におすすめ。

広角の範囲が無理なら、せめて標準レンズの焦点距離を含めているものがいいでしょう。

このレンズだけで、景色・スナップ・遠くのものを大きく写すなど、なんでも撮れてしまいます。

荷物を少なくしたい旅行やテーマパークに、とても便利ですね。

デメリットは、最小絞り値(F値)が、望遠側にするにしたがい、F4.0~5.6と大きくなってしまう点。

それでも、屋外撮影ではあまり問題がありません。

※高価格帯の望遠ズームレンズには、全焦点距離で最小絞り値F2.8通しもある

 

 

【広角レンズ】

雄大な景色を撮影するのにおすすめです。

特に星空を撮りたいなら、フルサイズ28mm(APS-C:18mm/マイクロフォーサーズ:14mm)の広角レンズを準備したいところ。

標準レンズだと、見た目よりもかなり狭い範囲の星空しか撮れません。

ただし、広角レンズで景色やスナップ写真を撮ろうとすると、構図決めがとても難しいことに気づきます。

撮影できる範囲が広い分、余計なものが入り込みやすいため、広角レンズの構図決めは上級者向け。

そのため、初心者が最初に買い足すレンズには向きません。

どうしても撮りたいものが、広角レンズじゃないと撮れないのか、よく考えてみましょう。

お手軽に撮影を楽しみたいなら、手持ちレンズに装着する「ワイドコンバーターレンズ」があります。

比較的安価で手に入り、広角レンズと同じ効果が得られます。

 

 

【魚眼レンズ(フィッシュアイレンズ)】

魚眼レンズは、遠近感を強調したり、ペットの鼻を大きく写した、デフォルメのような面白い写真が撮れます。

ただし魚眼レンズは、それほど出番がないのに高価なのがネック。

「フィッシュアイコンバーター」など、手持ちのレンズにつけるだけで、魚眼効果を得られるものを活用するのがおすすめです。

 

 

 

●レンズのメンテナンスについて

カメラ本体と同じく、レンズもよく手で触るものなので、意外と汚れます。

ズームレンズの場合、常にズームリングを触るので、特に汚れやすいですね。

レンズのガラス表面に汚れやホコリがつくと、撮った写真にも影響が出てきます。

気持ちよく写真を撮るために、レンズは定期的に清掃するようにしましょう。

 

また、レンズの保管方法も知っておきたいポイントです。

使ってないレンズの置き場所に、困っていませんか?

レンズはカメラ本体と同じで、温度や湿度が極端に高かったり低いところで保管するのは、よくありません。

カビが生えたり、ホコリがつかないよう、レンズを正しく保管するおすすめの方法をお伝えします。

 

 

 

●レンズを中古で購入する

一眼レフやミラーレスカメラの中古レンズの良し悪しを判断するのは難しいため、初心者が中古購入するのはおすすめしません。

それでも、中古レンズを購入したいケースもあるでしょう。

 

・単焦点レンズが欲しいが、使いこなせるか不安

・高いレンズなので、新品価格で手に入れるのは難しい

・古いレンズで、新品では購入できない

 

こうした理由があって中古レンズが欲しいなら、中古レンズ販売店で、実物を確認してからの購入をおすすめします。

 

レンズをお試しで使いたいから中古購入、と考えているなら、レンズをレンタルする方法があります。

カメラメーカーでの貸し出し・レンタル会社での貸し出しがあります(有料)

どちらも2泊3日や6泊7日などの期間契約となり、貸出・返却は配送で行われることが多く、手軽です。

購入すると10万円を超えるようなレンズでも、手ごろな価格でレンタルできますよ。

 

 

 

一眼レフで写真をたくさん撮っているうちに、どういった写真を撮りたいのか、明確にイメージできるようになってきます。

「今持っているレンズでは、撮りたい写真が撮れない」と気づいたとき、新しいレンズが欲しくなるんですよね。

特に、マクロレンズや望遠レンズでしか撮れない写真なら、なおさらです。

欲しいレンズが出てきたら、予算と「このレンズで撮ってみたい!」という強い気持ちを大切にしつつ、よく検討してみてください。

すべて納得したうえで、一眼レフやミラーレスカメラでの撮影が、より楽しくなるレンズを手に入れられるといいですね。

NO IMAGE 一眼レフレンズ

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